梅雨入り。【たいと】は画数が一番多い漢字!

皆さまこんにちは。
雨音に癒しと眠気を感じる清水です。

今日は一日中雨が降っていましたね。
ふと、雨空を見て思い浮かべたことがあります。

突然ですが、お寺や神社では『龍』を多く見かけませんか?
参拝をする前に『手水舎(ちょうず)』で身を清めますが、その蛇口が龍になっていることもありますよね。

【建仁寺】海北友松「雲龍図」

龍は仏教を守護する八部衆のひとつで『龍神』とも呼ばれています。
そして龍神は水をつかさどる神であることから、禅寺の本山の多くでは法堂(はっとう)という仏法を大衆に説くお堂の天井に龍が描かれています。龍が仏法の教えの雨を降らすといわれているのです。また昔は高い建物がお寺や神社しかなく、雷が落ちやすく火災が多くありました。お堂を「火災から守る」という意味も龍には込められています。

【建仁寺】小泉敦作「大双龍図」

仏教を広めたお釈迦様が生まれたインドでは、蛇を水神でもある『ナーガ』として敬っています。仏教が中国に伝わった際に蛇が龍に訳され、仏教を守る神様へとなっていったのです。

龍は神話や伝説の生き物ですが、日本では水の神様として、仏教を守る神様として大切にされているのですね。
今日の雨も、空で龍が飛んでいるかと思うと楽しくなりませんか??

豆知識①
『蛇口(じゃぐち』の由来は『水神→龍→蛇』からきています。
ヨーロッパではライオンが水の神様なのですって(マーライオンとかかな)。
もしかしたら蛇口ではなく猫口であったらと思うとかわいらしいですね。

豆知識②
【たいと】とは日本で一番画数の多い漢字です。
なんと画数は≪84画≫

Wikipediaより


「雲雲雲龍龍龍」が組み合わさった漢字で苗字として使われていたそうですが、由来が分からない正体不明の漢字なのだとか。雲と龍なので雨に関係していたのかな?